01.4歳のお正月/小川ちづるさん

4歳のお正月

令和2年11月に実施した野口写真館の清掃活動をSNSで報告したところ「幼少の頃に、記念写真を撮ってもらいました!」とコメントをくださったのは、地元紙「ヒノメイト」の記者をされている小川ちづるさん。

持ってきていただいたのは、大切に保存されたアルバム。

小川さんが幼い頃、ご家族で京都から日野町へ引っ越して来られたとのことで、アルバムの写真も京都の風景から日野町の風景へとうつりかわっていました。
お出かけ時やご親戚で集まった時のスナップ写真に混ざって、野口写真館での写真が綴じられていました。

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華やかなお着物に身をつつみ、おめかしした少女。モデルのように堂々とポーズをとり、少し澄ました誇らしげな表情がなんとも可愛らしい写真。

写真の下にはお母さまの字で、「4歳3ヶ月 お正月」と記してありました。

「モデルになってほしい!」と頼まれたのに…

ここで写真を撮ったこと、中庭の石をぴょんぴょん飛んで遊んでいたことはうっすらと記憶にあるけれど、ほかのことは覚えていなくて…

母いわく、その時に写真を撮ってくれた野口さんから「モデルになって欲しい」と頼まれたのですが、なんと「嫌だ!」と言って断ったそう。
あの時引き受けていたら今頃運命が変わっていたかも。笑

と、当時のことをお話しいただきました。


写真を撮った時、お母様と写真を見ながら語り合った時、そして現在。

この写真がお母様と小川さんの思い出を、つないでいるのだなと感じました。

当時の野口写真館の風景と、「モデルは嫌だ!」と断る幼い頃の小川さんを思い浮かべて、日野町に流れていた、いい時間を想像してみるのでした。

『旧野口写真館の前で』令和2年12月

(写真・文/藤田ゆり)